■椎間板ヘルニアの原因は関節反射の異常だった
今ほど神経興奮のメカニズムが解明されていなかったおよそ80年前、アメリカで世界で初めての椎間板ヘルニアの手術が行われました。それ以来椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫があると痛みやしびれなどの症状が発生するという考え方が世界中に広まり、その考え方が現在でも整形外科の世界では標準になっています。
神経は単純な圧迫では痛みやしびれは起こしません。
前述した通り、椎間板ヘルニアの原因は関節反射の異常である事が大半です。
それは椎間板ヘルニアと診断されて来院する患者さんのが高確率で改善や治癒をしている状況から言えるでしょう。
それでは椎間板ヘルニアで大多数を占める原因とは何でしょうか?
それは「関節反射の異常」です。
関節反射とは、関節の靱帯や関節胞に存在している固有受容器が関節内外の状態を監視、コントロールする機能です。固有受容器が関節内部の動きや圧力、重力
や外力などの刺激をキャッチする事で周囲の筋緊張をコントロールしたり関節の動きを調節したりし、関節同士に連携を持たせて複合的な運動を可能にしていま
す。
■椎間板ヘルニアの症状 関節を監視、コントロールしている固有受容器の働きに異常が出ると関節内外の状態を監視する事が難しくなり、痛みやしびれ、過緊張(コリ)、脱力、可動域障害、皮膚の硬化などの症状が出てきます。
関節反射が乱れた時、痛みやしびれの症状はその人にとって「構造上弱くなっているところ」や「以前怪我をした場所」、「普段ストレスをかけている関節」に出現しやすくなっています。
我々人間の関節には運動器の状態を常時監視、コントロールしているセンサーが関節の靱帯や関節胞に存在していて、関節内部の動きや圧力などを監視、コント
ロールしている事は先にも書いた通りですが、この関節のセンサーは関節同士でネットワークを形成しています。
その中心的役割をしているのが骨盤にある仙腸関節です。
多くの場合はこの仙腸関節が異常を起こし、上記のようにストレスがかかっている関節やケガなどにより構造が変化してしまった関節や周囲に痛みやしびれ、腫れや可動域障害という形で出現します。
椎間板ヘルニアの場合、仙腸関節に異常を来し症状が腰や足に出た状態で医療機関を受診してMRIで椎間板ヘルニアが確認されれば痛みやしびれの原因は椎間板ヘルニアによるもの、と診断されているのが現状で、多数を占めています。
■椎間板ヘルニアの治療方法
治療に関しては骨盤にある仙腸関節の関節反射の異常を正常化する事が一番重要で、仙腸関節の関節反射が正常化すれば大多数の椎間板ヘルニアは軽減や治癒していきますが、従来の治療法などを後述します。
ただし、全ての椎間板ヘルニアの原因が関節反射の異常によるものでは無く、極少数ですが真の神経症状の方や心因性、血管性その他の原因で椎間板ヘルニア様の症状が出ている場合もありますから、注意深く経過を観察する必要があります。
※参考 関節反射
人間の関節には動きや関節内の圧力、周囲の筋緊張等をコントロールするシステムが存在していて、数種類のセンサーによって監視、コントロールされています。
それを関節反射と言います。
現在のところ、このセンサーは四種類あることが確認されていて、
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TypeT 関節の止まっている状態及び動き、距離、方向、速さ、圧力などを感知しています。
→姿勢を維持している時に重要なセンサーです。
TypeU 関節の瞬間的な動きを感知しています。
→身体をリズミカルに動かしてくれるセンサーです。
TypeV 関節に加わる大きな外力を感知します。
→関節が壊れないように防御してくれるセンサーです。
TypeW 関節の損傷や炎症などを感知します。
→状態を脳に伝える痛みセンサーです。
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このセンサーの働きに何らかの異常が出ると関節反射が正常に行われなくなり、その症状として痛みやしびれ、腰痛や坐骨神経痛などの症状が出現するのです。
坐骨神経痛もこの関節反射の異常である事がほとんど。レントゲンやMRIに構造的異常、変形や分離滑り、歪みなど画像上の異変があっても痛みは軽減、もしくは治癒していくケースが多いことを実証しています。
※普段の生活で注意したい事
疲労をためない事が一番重要ですが、関節は常にストレスと闘っています。
・過剰な労働や運動、同じ姿勢を長時間続ける、外傷、出産に伴う骨盤の障害、外科手術の経験(回数が多いとなおさら)、病気、炎症性疾患の既往、
マッサージやカイロプラクティック等での強い施術による関節センサーの損傷、気象の変化(気温や気圧の急激な高低)、長時間の寒冷暴露、スポーツにおける
ジャンプや受け身 ・精神的緊張
上記の項目が加わる事で関節反射の異常が発症します。過剰にストレスを受けると関節反射の異常が回復しづらくなります。 ですから、治療の為には十分な休息をとる事が重要になります。
| ※椎間板ヘルニアは様々な原因で発生します。自己判断はせず、必ず専門家の指示を仰ぎましょう。 |
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